ToBe様に色んなお話聞いてみた!

第1回は、今年の2月に立ち上がったばかりのフレッシュな会社、株式会社ToBe様の取締役のお二人:中様と中元様に起業の切っ掛けや企業様への熱い思いなど、色んなお話聞いてみました!

株式会社 ToBe…とは? http://tobe-official.co.jp

 障害者雇用における企業様へのサポートを行う、2025年2月に立ち上げとなった会社。
代表の中知也氏と副代表の中元優太氏を中心に、障害者雇用未経験の企業様へのサポートや職場定着支援をメイン業務として運営している。企業と障がいのある方、双方に寄り添い、共に成長出来る社会の実現を目指す。
 経営理念は「HOPEFUL PURSUITS」。希望を戦略に、夢を現実に。あなたの『なりたい』を『なった』に変える、並走型のコンサルテーションを展開している。

ecchan

熱意あふれる、本当に素敵な会社様だということが、このあとのQ&Aをお読みいただければ必ず伝わるはずです!たっぷりとお話をうかがいましたので、ぜひ最後までご覧下さい。それでは、質問スタートです!!!

障がい者の雇用を切っ掛けに企業の多様性が広がり、組織が上手く循環していく

よーちゃん

Q.福祉事業所様と一般企業様をサポートをする会社を立ち上げようと思ったきっかけはなんですか?

中様

Neuという屋号と株式会社ToBeという、この二つの代表をしているんですが。この福祉業界に入った時、生活介護という重度の方が通う障がい福祉施設で支援員として働いていました。社会福祉法人だったのですが、行政から就労移行支援に力を入れて、障がいのある方たちをもっと一般就労に繋げていく必要があるので、就労支援員を配置しなさいと指導をいただきました。

私自身が転職活動をしていた時に働きたくても働けなかったという背景があったなかで、障がいがある方も同じじゃないかと思い、一般就労、障がいがある方の就労支援をしたいなと思って、就労支援をさせていただくことになりました。

そこからずっと就労支援していくなかで、初めて障がい者雇用する企業様のサポートとか、障がい者雇用したことがない企業様の開拓とかをずっとしてきました。その時に、障がいのある方に対して組織全体の理解を深めていくということもしていました。障がいのある方の雇用をきっかけに組織が上手く循環して多様性が広がったということがありまして。これは凄くやりがいがある仕事だなと思いました。

一つの企業様が障がい者雇用を受け入れるとなったら、一名採用じゃなくて、最初一名だったのが五名まで広がっていく。そういう企業様が増えていけば、もっと障がい者雇用が広がるんじゃないかと思いました。組織も成長していき、皆んながやりがいを持ち、すごく明るくなった企業様というのは何社も見てきました。ですので、障がい者雇用する企業様のサポートを専門でやりたいなとずっと思っていて。2021年に障がい者雇用のサポートをする企業として独立をしたっていうのが一つです。福祉事業と企業様のサポート、この二軸をNeuという屋号でやっていました。

中元さんとはずっと一緒に仕事をしたいなと思っていたんです。一年半くらい前に打診しました。中元さんも立場的に偉い立場の人だったので、すぐに辞めることが出来ずに、2025年の1月から本格的に一緒にジョインしていくことになり、株式会社ToBeというのを作りました。ToBeというのは企業様のサポートをする会社で、Neuは福祉の事業所様をサポートするっていう、この二つに分けました。

中元様

僕もずっとたまたま中さんと同じような形で福祉介護から入って、就労支援に携わるようになり、その地域のネットワークの中で中さんと出会ってみたいなところから始まりました。ご縁があって企業に出向して、障がい者雇用に携わらせてもらう機会が増えたりだとかいう繋がりのなかで、企業様もそうですし、事業所様もそうですけど、両者が元気になれば支援の質が変わるなと思っています。上手くいっている事業所様って雰囲気が良くて、支援の質が高い。支援の質ってすごく難しくて、ちょっと形に表せられないし、人に合うか合わないかというのもあるんですけど。

上手くいっている事業所様がどんどん増えれば、僕は一人しかいないですけど、そういう事業所様と沢山お付き合い出来て、そういう事業所様を増やしていければ、還元されるのは利用者様じゃないかなというところで福祉事業所のサポートをしたいなと思いました。皆んなで働いて、障がいあるなし関係なく働けるような事業所様が増えたら、皆んな働きやすくなるんじゃないかなと思います。

間接的に色んなところに関わることで増やしていきたいなというところもあって、偉かったんですけど(笑)、そっちもやりたいなと思って、今年の1月から会社を辞めて、今一緒にやらせていただいてるみたいな感じになります。

思いのある企業様と共に伴走していきたい

ecchan

Q.こういう方にこそ御社を利用して頂きたいという層はどんな方ですか?

中様

障がい者雇用率があるからしないといけない企業様って多いんです。それはそれで大切なことなんで、それは良いんですけども。即戦力として障がいのある方に活躍してもらいたい、社会貢献したい企業様っていうのも実は多いんです。そういう思いのある企業様に対して僕はサポートしたいなと思っています。数字だけで良い、障がい者雇用したら現場の人が文句を言うから、その人のフォローしてよみたいな会社っていうのは多分合わないんだろうなと思うので、障がい者雇用というところを分からずとも、なんかこう思いのある企業様と仕事がしたいです。

中元様

福祉事業所って全国に就労継続支援B型だけでも15,000以上あったりするんですけど。思いのある素敵な人が多いんです。思いがあってこうしたいんだとか、目の前の利用者様をこうしたいんだって人は結構いるんです。でもやっぱり福祉事業所もビジネスというか仕事なんで、ちゃんとしないといけないんですね。お金もそうですし、書類もそうですし、例えば作業をする機材を揃えるのにもお金が必要なんですけど。そういうところで不器用な人がすごく多いんです。

思いは素敵なのに運営のところで経験がなかったりとか、ちょっと苦手なところがあったりして。全然思いが反映されていない事業所が出来上がってるなというところがあります。そういう事業所様を見てると、やっぱり思いを叶えてあげたいなと思います。

理想はあるけど、どうやっていいのか分からないという事業所様と繋がって、僕らが持っている知識とかノウハウとか、それだけじゃなくて一緒に伴走していけるっていうのが強みだと思うので、そういう形で一緒にやれるのが良いかなと思います。思いがあっても形に出来ていないみたいな、そういう事業所様と一緒にやりたいなと個人的には思っています。

企業は素直な人を求めている

よーちゃん

Q.当事者目線で知りたいことなのですが、ぶっちゃけて言うと、どのような方が一般企業様に採用されやすいですか?

中様

何百社という会社から話を聞いてきたなかで、皆さまが口を揃えていうのが素直な人です。スキルセットのある人っていうのも、もちろんあるとは思います。ですが、そこではなくて。まず素直な人って、まず出てきます。

後は、自分のことをちゃんと自己理解出来ているかどうかです。自己理解って、僕も正直出来ていないんですけど。障がい者雇用において、企業様、人事担当者様っていうのは、大体口を揃えて言ってくるなと思います。そして、生活習慣がちゃんと整っているかです。

素直な人、自己理解、生活習慣っていうのは大前提です。土台が当たり前くらいの感じで、その上に職種に求められるスキルセットがあるということなのかなと個人的には思っています。それもきっと企業様によって様々ですが、本当によく言われるのが素直な人っていうのが多いかなと思います。

中元様

後は勤怠が安定している方ですね。やっぱり来て頂かないとっていうのがあるので。企業様によって表現は違いますけど、結構、スキルがめちゃくちゃ高い人も良いんだけれども、働きたいって意欲のある方が良いという企業様が多いです。

後、別の視点で言うと、受かりやすいというか技術的なところで言えば書類です。書類で受かることはないんですけど、落ちることはあるんですよね。書類だけ良かったら受かるってことはないんです。でも書類が悪かったら落ちるってことは全然あるので。書類選考をしっかりするところはしっかり見ているので、書類も実は大事みたいな感じです。

障がいはあっても、伝える側のスキルがあれば出来ることは増える

ecchan

Q.そもそもなぜ福祉業界に入ろうと思ったのですか?

中元様

大学で福祉学科に入ったことです。普通のサラリーマンになるより、ちょっと違う、人と話すのが好きだったので、それを活かせる仕事はないかと考えた時に、家から一番近い大学に福祉学科があったので入学したっていうのが切っ掛けになります。

中様

僕は大学の新卒でカーディーラーとして営業に就いたのですが、すぐに辞めることになってしまって。転職活動をしていくなかで友人に「中は相談されることが多いから、人に相談されるような仕事に就いたら?」とアドバイスを頂きました。

調べてみたら、社会福祉士っていうのが出てきたんです。それが凄く面白そうで、資格を取るために学校を調べたら、明後日にオープンキャンパスがある学校があって、行くしかない!ってなりました。

その後、専門学校に通うことになり、現場実習では良い体験になると思い、一番行きたくない、ハードルの高そうなところで障がい福祉分野を選びました。その時に作業内容を指導者の方が伝えたら伝わるのに、僕が言ったら伝わらなくて出来ないということがあったんです。これは伝える側のスキルなんだなと思いました。

障がいがある方でも、伝える側のスキルがあれば出来ることって増えるんだなって痛感して。これは凄い遣り甲斐のある仕事だと思い、この福祉業界に入りました。

共感力と仲間集めの力で広がるネットワーク

よーちゃん

Q.ご自身の強みを教えてください!

中元様

面接みたいな感じですね(笑)僕の強みでいうと共感力が凄い高いというところです。利用者様に対してもそうですし、今やっている仕事もそうなんですけど。結構色んな経験をしてきたって自負はあるので、経験からの共感もありますし、一方で僕も想像豊かな方なので心配事も含めて、色んなことを考えついちゃう方なんです。そういうのが辛いって話になると、なるほどねってなるし、一方でこれが嬉しかったというところも、なんか共感出来るというか。そういうところは一つの強みかなと思います。些細なことも含めて色んなことに気付き、気になってしまう方なので、そういうところで小さいリスクとか、人が気付かない細かい点に目が届くみたいなところは強みかなというふうに思っています。

中様

自分の強みは一言でいうと、仲間集めです。昔から僕の周りって友達がほんとに沢山いて。物心ついた時から絶対僕の周りには誰か居るんです。ずっと友達が居て。先ほどお話はなかったんですけど、障がい者雇用の切っ掛けを作るコミュニティーを作っています。そのコミュニティーは2013年に作ったdiscoveryってコミュニティーなんですけど。本当に任意団体で、ボランティアでやってる団体なんです。それが13年目になる団体で、今は大阪、南大阪、兵庫、東京、愛知、福岡、岡山、今度は香川。と、8種類くらいになってきているんです。それも団体に入ってくる人は皆んな全国で人脈の凄い人達ばかりで。僕たちより凄い人達ばかりなんです。

こういった普通の任意団体に賛同してくださるっていうのは、やっぱり昔から友達集めが上手かったというか、仲間を集めるのが得意だったので、一緒にやろうよとか、採用とかもリファーラルっていって、あの人採用したいですってなったら、大体出来るんです。だから人を惹きつける力というのが僕は強いんだろうなって意味で、仲間集めっていうのが僕の強みだと思っています。中元さんとも絶対一緒にやろうと決めていたので、リスクがあるのに辞めてまで一緒にやってくださるのは、仲間集めの力のおかげかなと思っています。

面白いのは自由に柔軟な発想で、自分たちで選べること

ecchan

Q.経営していく中でこれは嬉しかった!遣り甲斐を感じた!という出来事を教えてください。

中様

事業所様だったり、企業様とかが成長したところを実感できる、組織として成長しているのを実感するのが遣り甲斐です。やっぱり人の成長を感じるのが凄く楽しいです。支援員の時もそうですけど、僕は人の成長を感じるためにサポートしているので、これは経営とか関係なくです。

クライアント様が悩んでいたことが、現実から理想の姿になるっていうのが、現実と理想の姿、成るべく姿っていうのがありまして。その理想の姿、成るべく姿っていうのがToBeという意味で。そういう意味を込めて、僕の会社、ToBeにしているんです。そういう状態になったら、僕は凄く遣り甲斐を感じます。それでいうともう一個嬉しかったのが、やっぱり中元さんが一緒に仲間になってくれた時が一番嬉しかったですね。それは間違いなくそうです。

中元様

遣り甲斐というか、楽しいのは想像している時が実は楽しいです。こんなことやろうか、みたいな。今まで僕は当たり前なんですけど、所謂、サラリーマンをやっていた経験が長いんです。その時と比べて今は結構自由といいますか。色んな柔軟な発想で、自分達の判断で出来るみたいな環境っていうのは面白いかなって思っています。経営と言われれば経営で、じゃないと言われれば違うんですど、自由にやろうよみたいなところは良いところです。

役割分担で問題を乗り越えていく

よーちゃん

Q.逆にこれは困ったということはありますか?

中様

あっても忘れちゃうんじゃないですかね。なんかあったかな?大変だったこと。自分の事業では正直あんまりないですね。でも、さっき言ってたコミュニティー、discoveryでは大変なことが多いです。本業じゃないなかで、皆んな忙しい中で、やろうよって言ってるなか、なかなか皆んなも忙しいから出来ないっていうことがあります。

僕、代表なので、どこまでやって下さいって言っていくかっていうのが、皆んな忙しいしな、でもやるって言ったよな、どうしようかな、難しいなみたいな。なかなか気を遣うので、そこは本当にコミュニティーっていう中での難しさを感じます。

ちょっと事業の方では、これ困ったなっていうのは正直ないですね。立ち上げさせてもらった時から色んな人に助けてもらってるので、今のところはないです。

中元様

立ち上げて間もないのでないんですが。やっぱりさっきのdiscoveryとなんか似ているんですけど。僕らはどこまでいっても、どれだけ良い言葉を使っても外部の人間なんです。なんか外部の人間から言われたってところから動いてもらうのは結構難しいなと思っています。例えば正解を言っていたとしても、事業所様も忙しいじゃないですか。利用者様もいらっしゃるし、書類も作らないとダメだしとなってくると優先順位が下がってくるので、なかなか話が進まないということがあったりはします。それをどういう形で、リマインドというか、確認をしようかなっていうところはあります。

中様

中元さんは凄い気遣うのが上手いんです。相手を傷つけずに寄り添いながらそれを伝えるっていうところが上手いので。そこは役割分担ですね。僕はズバッと言うのが得意なので。その人が理想の状態になる為っていうのがあるので厳しくいくって感じです。そのかわり、もうがっつり、月2回ねって言われても月3、4回行くっていうこともします。本当にその人の為になるなら僕は厳しく言うんですけど、そのかわりがっつりいくんです。支援員の時からそんな感じでした。その人が困っていたら、とことんいくっていう。そのかわり厳しいです。でも、僕みたいなタイプばかりだとしんどいと思うので、中元さんみたいな共感してバランス取るのが上手い人とそこを上手く調整してやっています。

相手に変わって欲しいなら、まず自分から変わろう

ecchan

Q.一般企業様にここだけの話、軸として持っておいて欲しいことはなんですか?

中様

よく現場の人に言われるのが、障がいのある従業員さんが何度言っても変わらないんですって言われることが多くて。これは障がいあるなし関係なく、上司とか先輩、教える人が言っても、あの人は何回言っても変わりません。上手く出来ませんってあるんです。特に障がい者雇用の分野では凄く多いです。その時に僕が言ってるのが、教える側というか伝える側が変わらなければ、絶対変わらないよって言います。

なのでさっき中元さんが言っていたコンサルとして、僕らもあの人達動かないなと思ったら、僕らの伝え方が悪いんだなって僕は思います。相手に変わって欲しいと思うのであれば、変わって欲しいと思う側が変わらないといけないと思うので。企業様に対しても、そこの軸は絶対に言っています。どの企業様にも。そういうところの軸は持っておいて欲しいですね。

中元様

軸、軸というか、こうなりたいなというのは結構明確にしていて欲しいなと思います。それがけっこう意外に難しいんです。なんとなくこうとかいうのはあるんですけど、それをもうちょっと言語化していくとなると難しい。それはこちらの聞き方みたいなものもありますが。フワッとした目標に向かうのは結構難しかったりします。お互い様ですけど、目標みたいなところがはっきりと、こうなりたいなっていうのがあるほうがサポートしやすいです。

後は、質問というか、コミュニケーションがとれるような形のところがいいですね。さっきも言ったんですけど、やはり外部の人間にはなってしまうので、入り込まないといけないっていうのは前提なんですけど、困っていたらどんどん言って欲しいなって思っています。でもなかなか教えてくれないというか、聞き出せていないっていうふうに捉えているんですけど。難しいところです、本当に。もっとこちらも聞き方を変えていかないといけないと思っています。難しさもありますが、ぜひ一緒にお仕事するうえで、どんどん対話をしたいなって思います。

自信を持って、一緒に走りましょう!

よーちゃん

Q.最後にこれから利用を考えている事業所様にむけてメッセージをお願いします。

中元様

こういうことがしたい!と思っているけど出来ないとか、やり方がわからないとか。福祉事業でいうと、経営の仕方もそうですし、支援の質を高めたいとか、そういうことを思っている事業所様に関しては、取り敢えずいったん相談してほしいなと思います。就労支援のところだと色々経験をしてきているので、困っていることや、上手くいかないこと、こうしたいとかあるんでしたら、ぜひお話聞かせてほしいなと思います。

中様

自信を持って運営していきましょう、支援員さん含めて。やっぱり自信が持てないと利用者様にも伝わると思うんです。自信を持てるように僕らがサポートします。中元さんもよく言うんですけど、僕も一緒で。

自信を持つためには、経験と知識っていうのが僕は必須だと思っています。自分の中に経験と知識をどう落とし込んでいくかとなったら、やっぱりそれだけの年数がたくさん掛かってしまいます。その年数をかけるのか、僕らみたいな外部の人に頼るのかは、それぞれだと思います。

どっちが正しいとかではないんですけど、結果、一緒だと思うんです。自信を持って仕事をする。自信を持ってたらやっぱり楽しいですし、自信を持てている人をサポートしたいと僕自身は思うので。利用者様のためにも自信を持ってほしいなと思います。

自信を持てる方法とかを一緒に、中元さんの言葉を借りると、伴走しながら探したいです。僕たちの思いに共感してくれる事業所様と一緒に走っていきたいなと思います。

色んなお話を伺うことが出来て嬉しかったです!
貴重なお時間をありがとうございました

この記事を書いた人

よーちゃん。

ライター始めました。まだまだ勉強中のひよっこですが、心に届く文章がかけるようになりたいという理想は高めな人間です。

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