映画の歴史と100本の映画

序文

映画に関する本を大量に読んで、こう考えた。映画の歴史に重点を置いた本を読むと、体型的な知識は得られるが、最近話題のハリウッド映画とかは取り上げられておらず、多くの人にとって、読んでいて退屈だ。かと言って、最近の映画の批評がたくさん載っている本やブログを読むと、映画の裏話が聞けたり、自分が知らないオススメの映画を知れたりして楽しいが、映画の技法や歴史といった体系的な知識を得ることはできない。そこで、撮影技法や脚本に関する体系的な知識を勉強しようと思い、専門的な本を手に取ると、昔のサイレント映画や、偏屈で難解な白黒作品ばかりが例として載せられていて嫌になってくる。仕方なく一冊の本だけで勉強するのを諦めて、大量に映画の本を拾い読みしながら読み漁ると、まだ観てない名作映画のネタバレを山ほど食らってしまう。

そこで僕は、映画にまつわる全ての要素をバランスよく取り入れた、連載を始めることにした。この連載では、映画最初期の作品から現在の作品までが網羅されていて、技法についても紹介するし、映画のガイド本として読んでみても、一批評家のレビューとして読んでみても、割といいリストになると思う。

この連載では、映画に関して重要な事柄を、なるべく多く記述していくつもりだ。

目次

写真に至るまでの長い道のり

第一章 見せ物としての映画

特許で発明家の火に油を

1:ディクソンの挨拶

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