イラストができるまで(アナログ色鉛筆編)

色鉛筆イラストができるまで
ecchan

こんにちは!模写大好きマンのえっちゃんです。


ここ「ハナグミ」には、セラピー担当のわんこたちがいます。

チワワのアルちゃん、ティラちゃん、そしてトイプードルのまろんちゃんとフィナンシェちゃんです。

私はデザインはまだまだ勉強中ですが、絵は独学でそこそこ描いてきたので、今回まろんちゃんをモデルに、自分なりの動物の描き方を簡単にご紹介します!

使ったのはトンボの36色入り色鉛筆です。

資料用の写真が少ないので飛び飛びになってます、ご了承ください。。。

1.アタリをとる

今回はポストカードサイズに、わんこの顔を大きく描いていきます。

まずはやることは、バランスを取るためにグリッド線をキャンバス用紙(今回はポストカード)に描きます。

いうなれば下書きの下書きですが、ここが一番大事です!

下書きグリッド線
お手本とキャンバスにグリッド線を引く

模写元の印刷した写真と、キャンバス(今回はポストカード)に、鉛筆でグリッド線を引いてみましょう。

これをガイドとしてアタリを取ると、バランスが取りやすくなります。

特に最初は細かく線を引いて、描き込んでいく過程で消していくを繰り返します。

消しやすいよう薄めの鉛筆がおすすめ。

最初のコツ 🌟


重要なのは、模写元をしっかり観察すること!

犬のお顔は立体感があるので難しいですが、写真で平面(2次元)にすることで参考にしやすい特徴があります。

この観察が絵の仕上がりを大きく左右します。

パーツ間の距離を意識する

目、鼻、口の位置関係が作品の仕上がりを大きく左右します。

模写元の写真を丁寧に観察しながら、「目と鼻の距離」「鼻と口の距離」など、各パーツ間の距離感を目視で確認しましょう。

微妙なズレが全体の印象に大きく影響するので、慎重に進めてください。

トレースに頼りすぎない

トレースは短時間でバランスを整えるのに便利ですが、最初からそれに頼ると「目で見て考える」力が育ちにくくなります。

まずはフリーで描いてみる→グリッドを使って確認する→どうしても納得いかない場合は最後にトレースして修正する、というステップがおすすめです。

下書き(アタリ)完成

アタリはバランスを意識していれば、ざっくりラフで大丈夫です。こんな感じで描けました!

この時点で、いらないグリッドは消しゴムで消します。

2. 鉛筆で描き込む

ここからは細部の模写作業に入ります。

描いては消し、また描いては消しを繰り返すため、最初は薄い鉛筆で描き始めます。

描けたところからグリッドを消していき、最終的にはグリッドを全て消していきます

線画とちゅう
全体を俯瞰する

細かく描き込む作業に入るときも、部分に集中しすぎず、全体のバランスを意識しながら進めましょう。

ただし、今回は目元が最も難しいため離れた耳の辺りなど、比較的描きやすい部分から始めていきました。

毛の流れを観察する

細部の描き込みが終わったら、毛の流れをよく観察しながら丁寧に仕上げていきます。

この段階でグリッド線を消し、仕上がりを確認します。

線画完成

point


最初から一気に完璧を目指すのではなく、少しずつバランスを整えながら進めることが重要で、時間をかけて焦らず目視すると、観察力が上がります。焦らずじっくりと取り組んでみてください!

3. 薄い色から塗り始める

色鉛筆やアナログの描画では、薄い色から塗り始めることが基本です。

薄い色を慎重に失敗が少なく、色を重ねることで自然なグラデーションが生まれ、色同士が綺麗に馴染んでいきます。

色塗りベージュ

point!


今回は茶の毛色を持つトイプードルがモデルです。

ですがいきなり茶色を塗るのではなく、まずは薄いベージュから始めます。

動物の毛色や肌の色は、無機物のように均一ではありません

一見茶色に見えても、黄色みがかった色が混ざっていることが多いです。

さらに、茶色にも種類があります(黄土色、赤茶、こげ茶、灰色がかった茶色など)。

これらをよく観察し、どの色が含まれているかを見極めることも色を塗る楽しさの一つです。

4. 光と影を意識して塗る

写真は現実よりも光と影が強調されて映ることが多いため、光と影をしっかり観察しながら塗ることが大切です。

今回の作業では、毛並みを表現するために濃い茶色や黄土色を使用しています。

この毛並み自体が影に見える部分もあるため、顔周りの影はあまり濃く描き込まず、可愛い表情が変わらないよう意識しました。

色塗り影線(茶色)

point!


中間色を意識する

毛流れの濃い色とベースカラーの間にある中間色を選び、自然な影を表現します。

影に変化をつける

中間色だけでなく、薄紫やピンクを影に加えるとメリハリが出ます。

同系色の茶色だけで塗ると、全体が単調で重たくなりがち。

一方、薄紫は影に深みを与え、現実に近い見え方を作り出します。

またピンクを加えることで、暗く沈みがちな影に華やかさが生まれます。

これにより写真の模写表現だけではなく、イラストとしての演出をする事ができます。

色塗り影線(紫ピンク)

このあと作業に夢中になり、途中の写真が撮れていませんでした……泣

でも仕方ないので、完成作品をお見せします!


じゃじゃん!

まろんイラスト完成

(画面で見やすいよう明るさとコントラストを加工しています)

🌟仕上がりのポイント

毛並みや色の重なりが伝わるでしょうか?

影には薄い紫を、毛先などにはピンクを使い、色が自然に馴染むよう工夫しました。茶色以外も使うことで、色の重なりが濁る事なく、柔らかいグラデーションを生み出しています。

名前やハイライト部分には水性ペンを使用。それ以外はすべて色鉛筆のみで仕上げていますが、36色だけでも深みを出すことができたのではないでしょうか✨

おわりに

ここまで長い文章を読んでくださり、本当にありがとうございました!

皆さんの創作のヒントになれば嬉しいです。これからも楽しみながら、好きなものを描いていきたいです!

この記事を書いた人

ecchan

デザインをしたり、コーディングをしたり、イラストを描いたり、動物を愛でたりしてます。

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