
AI画像生成で理想のビジュアルを作る方法
【AI活用法シリーズ 第1回/全5回】
第0回はこちら

こんにちは、ハナグミのけーくんです!
前回の第0回では、AIツールを使用する際の基本的な注意事項についてお話ししました。今回からいよいよ実践編に入ります!
「欲しい画像がなかなか見つからない…」
「イメージ通りの画像を作りたいけど、絵は描けない」
そんな悩み、ありませんか?
「絵を描けない人」が画像を作れる時代へ
以前なら、「理想の画像が欲しい」と思った人は
- イラストレーターにお願いする
- 写真素材をひたすら探す
- 自力で描く…けど画力が足りない
という状況に立たされていました。
ところが今は、AI画像生成ツールの登場で、
「描けない人でも、“それっぽい画像”を作れる時代」がやってきました。
実際、最近SNSで「その画像、どうやって作った?」と聞かれることが増えていませんか。
そして「AIで作った」という回答を見かける機会も少なくありません。
では、実際にどうやってAIで画像生成すればいいのでしょうか?
今回は、AI画像生成で理想のビジュアルを作る方法をお伝えします!
最後まで読めば、きっとAI画像生成の基本をマスターして、思い描いた画像に近づける方法がわかるはずです。
AI画像生成って、どんな場面で使えるの?
まず、AI画像生成がどんな場面で役立つか見てみましょう。

ビジネス・コンテンツ制作
- ブログ記事のアイキャッチ画像
- プレゼン資料の挿絵
- SNS投稿用のビジュアル
- 商品イメージの提案資料
個人の趣味・創作活動
- 小説の表紙やキャラクター設定
- ゲーム制作の素材
- 趣味のイラスト作成
- アバターやプロフィール画像
学習・教育
- 授業で使う説明図
- 研究発表のイメージ図
- 学習教材の挿絵
つまり、「こんな画像があったらいいな」と思う場面なら、どこでも活用できるんです!
AI画像生成ツール、どれを使えばいい?
「AI画像生成って種類がありすぎて、どれを選べばいいかわからない…」
安心してください!個人的におすすめのツールを4つ紹介します!
1. Leonardo AI(レオナルド)
こんな人におすすめ: 高品質な画像を無料で試したい人
- 毎日一定枚数まで無料で生成可能
- リアルからアニメ風まで幅広いスタイル
- 日本語プロンプトにも対応
- 初心者でも使いやすいインターフェイス(ただしインターフェイスは英語のみ)

2. Midjourney(ミッドジャーニー)
こんな人におすすめ: アート性の高い画像を作りたい人
- 圧倒的に美しい画像が生成できる
- イラスト風から写真風まで幅広く対応
- Discord経由で使用(少し慣れが必要)
- 有料だが、クオリティは最高レベル

3. DALL·E(ダリ)-ChatGPT統合機能
こんな人におすすめ: 文章作成と画像作成を一緒にやりたい人
- 1つのツールで文章も画像も作れる
- 日本語で指示できる
- 画像作成のアドバイスももらえる
- 無料版だと枚数などの制限付き

どのツールから始めるかは、あなたの目的と予算次第です。
無料で試したいならLeonardo AI、操作の簡単さを重視するならChatGPT、高品質を求めるならMidjourneyという感じで選んでみてください!
「プロンプト」って何?魔法の呪文の正体
「プロンプト」って聞いたことありますか?これ、AIに指示を出すための「魔法の呪文」みたいなものです。
どのAIツールでもプロンプトを入力してどんな画像を生成するかを指示します。
例えば、こんな感じ:
「青い車の写真を作って」← これがプロンプト
AIは人間じゃないので、曖昧な指示だと「???」となっちゃいます。なので、できるだけ具体的に伝える必要があります。

プロンプトの基本構成
- 何を作るか(人物、風景、物など)
- どんな雰囲気か(明るい、クール、ポップなど)
- 色や構図(青基調、中央配置など)
- スタイル(写真風、アニメ風、水彩画風など)
例:
「森の中を歩く女性、幻想的な雰囲気、緑と紫を基調に、アニメ風のイラスト、柔らかい光が差し込む」
これだけで、AIはあなたの意図をかなり理解してくれます!
また同じプロンプトでも利用するAI画像生成サービスによって違いが出ます。色々なツールで試してみましょう。
「あるある失敗例」で学ぶ!こんな画像が出てきたら要注意
AI画像生成、実は結構「クセ」があります。よくある失敗パターンを知っておけば、事前に対策できます!
失敗例1:全然違うものが生成される
「猫の写真」と指定したのに、なぜかライオンや虎が出てくる…

原因: プロンプトが曖昧すぎる 対策: 「家猫、室内、座っている、茶トラ」のように具体的に指定
失敗例2:画質がボヤボヤで使えない
生成された画像が荒くて、実際に使うには品質が足りない…

原因: 画質に関する指定がない 対策: 「高画質」「4K」「詳細に描写された」などを追加
失敗例3:イメージと真逆の雰囲気になる
「明るい海辺」を作りたいのに、嵐の海みたいな暗い画像に…

原因: 雰囲気の指定が不十分 対策: 「晴天」「青い空」「穏やかな波」「明るい日差し」など具体的に
ときに面白い画像が作れることもありますが、思い通りの画像を生成するには具体的な言葉が必要になってきます。
成功の秘訣:AIと仲良くなるコツ
失敗例を踏まえて、今度は「うまくいくコツ」をお伝えします!
コツ1:具体的な言葉を使う
❌ 悪い例:「かっこいい画像」 ⭕ 良い例:「近未来的でメタリックな質感、青とシルバーの配色」
コツ2:参考スタイルを指定
「3Dアニメ風」「SF映画」「写真風」など、知っているスタイルを指定すると、イメージが伝わりやすいです。
ただし、「〜のキャラ」やキャラそのものを指定するのは著作権の観点から危険です。
コツ3:「ネガティブプロンプト」を活用
ネガティブプロンプトとは「〜は除いて」という指示を入力することで入力内容を生成しない指定ができます。
例:「文字は入れないで」「暗い雰囲気は避けて」
コツ4:複数回生成して選ぶ
一発で理想の画像が出ることは稀です。3-5回は生成して、一番良いものを選びましょう。
コツ5:後から編集する前提で
AIは「素材作り」と割り切って、画像編集ソフトやスマホアプリで最終調整する前提で使うと楽になります。
実例公開!実際に使ったプロンプトと結果
理論だけじゃ分からないですよね。実際に作った画像の制作過程を公開します!
作りたかったもの
ブログ記事用のアイキャッチ画像(テーマ:未来のテクノロジー)
最初のプロンプト(失敗例)
「テクノロジーの画像、未来っぽく」
結果: なんかよくわからないデバイスの画像が…

改良後のプロンプト(成功例)
「未来都市の夜景、ネオンが光るビル群、空中を移動する車、青と紫のライト、SF映画風、横長構図」
結果: まさにイメージ通りの未来的な都市画像が完成!

プロンプトは「会話」だと思ってください。一回でダメでも、「もう少し明るく」「角度を変えて」など、追加で指示を出せばOKです!
要注意!著作権と商用利用のルール
楽しいAI画像生成ですが、ちょっと真面目な話も。
著作権について知っておかないと、後でトラブルになる可能性があります。
基本ルール:AI生成画像の著作権って誰のもの?
- AI生成画像の著作権は複雑
- 完全にオリジナルな画像なら、基本的に生成した人が使用可能
- ただし、学習データに含まれる既存作品に酷似していると問題になる場合がある
- 商用利用の可否はツールによって大きく違う
- Leonardo AI:商用利用は有料プランのみ可能、無料プランは個人利用限定
- Midjourney:有料プランなら商用利用OK、作品の所有権もユーザーに
- ChatGPT:商用利用可能だが、利用規約を必ず確認
絶対にやってはいけないこと
- 有名人・既存キャラクターの生成は危険
- 「ミッキーマウス風」「ピカチュウっぽい」→ 著作権侵害の可能性大
- 「○○俳優に似た人」→ 肖像権侵害の可能性
- 実在の企業ロゴや商標を含む画像→ 商標権侵害
- 他人の作品を真似する指示
- 「〇〇さんの絵柄で」「△△という作品風に」→ 著作権侵害のリスク
- 特定のアーティストの作風を指定するのも要注意
安全に使うための実践的なガイドライン
僕が実践している安全策:
- 生成した画像は必ず自分でも編集・加工を加える
- 有名なキャラクターや人物は絶対に指定しない
- 商用利用前には、そのツールの最新利用規約を確認
- 「○○風」という表現は避け、「ファンタジー風」「現代的な」など一般的な表現を使う
- 心配な時は法務や専門家に相談(特にビジネス利用の場合)
「グレーゾーン」の判断基準
迷った時のチェックポイント:
- その画像を見て、特定の作品やキャラクターを思い浮かべるか?
- 商用利用する場合、そのツールの規約は確認したか?
- 学習データに含まれていそうな有名作品に似ていないか?
「知らなかった」では済まされないのが著作権問題。
でも過度に怖がる必要はありません。ルールを理解して、常識的に使えば大丈夫です!
まとめ:AIは最高の「創作パートナー」、でも最終判断は人間の仕事
長くなりましたが、最後にまとめです!

今日覚えて帰ってほしいこと
- AI画像生成は様々な場面で活用可能 → まずは気軽に試してみる
- ツールは用途で選ぶ → 無料から始めて自分に合うものを見つける
- プロンプトは具体的に → 曖昧な指示はNG
- 失敗は当たり前 → 何回も試して学習
- 著作権は要注意 → ルールを守って楽しく
AIとの付き合い方
AIは確かにすごいツールです。でも「魔法の杖」ではありません。結局のところ、良い画像を作るには
- あなたの判断力が必要
- 使う場面を考える気持ちが大切
- 試行錯誤する根気が重要
AI画像生成は、アイデアを目に見える形にしてくれる相棒です。
「どう頼めば、どう返ってくるか」を試していくうちに、
あなたの“伝える力”は自然と育っていきます。
AIは絵を描いてくれるけど、“何を描いてほしいか”を考えるのは、あなたの仕事。
✅ 次回予告:
「アイデアが出ない日に、AIがヒントをくれた。」
バナーやSNS投稿の「最初の一歩」が出ない時、AIがどう助けてくれるのか?
発想支援ツールとしての使い方を、次回ご紹介します。