
前回のおさらい
前回の講座ではペンツールの基本的な使い方をご紹介し、「とりあえずパスの引き方を覚えよう!」的な話をしました。
そうは言っても、さすがにペンツールだけで全ての課題を乗り越えることはできません!

じゃあ「ツールが多すぎてどこから手をつけていいかわからない問題」が解決してないじゃん・・・
というわけで今回は、数あるツールの中でも、イラレ初心者がとりあえず最初に覚えておくべき基本ツールをご紹介していきます!
もくじ
- 基本ツール①「長方形ツール(M)」
- 基本ツール② 「楕円形ツール(L)」
- 基本ツール③ 「多角形ツール」
- 基本ツール④ 「文字ツール(T)」
- 基本ツール⑤ 「選択ツール(Z)」
- 基本ツール⑥ 「ダイレクト選択ツール(A)」
- +α 「整列パネル」
- まとめ
基本ツール① 「長方形ツール(M)」
イラレには、ペンツールを使わず簡単に図形を描画するツールがたくさんあります。
まずはよく使う、「四角」、「丸」、「三角」を描けるようになりましょう!

長方形ツール(ショートカットキーは「M」)を選択し、好きな場所をクリック&ドラッグで、長方形を配置できます。
また、Shiftを押しながらクリック&ドラッグで、全ての辺の長さが等しい正方形を作ることもできます。
基本ツール② 「楕円形ツール(L)」

楕円形ツール(ショートカットキーは「L」)を選択し、好きな場所をクリック&ドラッグで、楕円形を配置できます。
長方形ツールと同じく、Shiftを押しながらクリック&ドラッグで正円を作ることもできます。
基本ツール③ 「多角形ツール」
多角形ツールを選択し、好きな場所をクリック&ドラッグで、クリックした場所を中心とした六角形を配置できます。

またクリックだけすると上のような表示が出て、半径と辺の数を指定することもできます。

例えば辺の数を「3」にしたら、正三角形ができるんだね!
基本ツール④ 「文字ツール(T)」

文字ツール(ショートカットキーは「T」)を選択し、好きな場所をクリックすると、文字を打ち込める状態になります。あとは普通に文字を打ち込み、Enterで配置完了!
文字を書き直したい時は、テキストをダブルクリックで再び文字を打ち込める状態にできます。
文字ツールに関しては、他にも類似のツールや細かい編集の仕方があるのですが、長くなるのでここで紹介するのは文字の配置の仕方だけにします!


色々配置できるようになったね!
基本ツール⑤ 「選択ツール(Z)」
イラレを使っているとよくオブジェクトという言葉が出てきますが、Illustratorにおいて、「オブジェクト」=「配置できるすべてのもの」を指します。
先ほど学んだツールで描いた四角や丸も、文字ツールで打ち込んだテキストも、前回学んだペンツールで描いた線も全部オブジェクトです。
選択ツールは、それらのオブジェクトを選択し、いろいろな編集ができる状態にするツールです!

選択ツール(ショートカットキーは「Z」)を選んだ状態で、動かしたいオブジェクトをクリックで選択できます。
オブジェクト全体が青色の四角で囲まれていたら選択されている状態、つまり編集できる状態になります!
選択ツールでできる基本的なこと
- オブジェクトを移動させたい → オブジェクトをクリックした状態でドラッグ&ドロップ
- オブジェクトの大きさを変えたい → 角にある小さな四角をクリック&ドラッグ
- オブジェクトを縦や横に引き伸ばしたい → 辺の真ん中にある小さな四角をクリック&ドラッグ

動かしたり大きくしたり、いろいろ試してみよう!
基本ツール⑥ 「ダイレクト選択ツール(A)」
選択ツールがオブジェクト全体を選択するのに対して、ダイレクト選択ツールはアンカーポイントを選択、編集できる状態にします!

ダイレクト選択ツール(ショートカットキーは「A」)を選んだ状態で、動かしたいアンカーポイントをクリックで選択できます。
アンカーポイントが小さな青色の四角になったら選択できてます。
この状態でクリック&ドラッグでアンカーポイントを動かしたり、ハンドルを動かしてパスを変形させたりなど、パスの細かい調整ができます!
+α 「整列パネル」
基本的なツールはここまで!ですが、ついでに複数個のオブジェクトを綺麗に並べたい時に便利な「整列パネル」をご紹介します!

パネルとは、基本的にイラレの画面右側にあるパーツのことで、簡単に言えばツールの補助的な存在です。選択したオブジェクトの色を変えたり、テキストのフォントを変えたりなど、色々なことができます。
「整列パネル」はその名の通り、オブジェクトを整列させる機能があります。
整列パネルが見つからないよ!という方へ
一番上の「ウィンドウ」から、「整列」をクリックすると整列パネルのウィンドウが表示されます。

たとえばこの2つの四角を横並びに整列させたい時、
①選択ツールを選んだ状態で、クリック&ドラッグで2つの四角を複数選択。
(もしくは、Shiftキーを押しながらそれぞれの四角をクリックでも複数選択できます)
②2つとも選択した状態で、整列パネルの「オブジェクトを整列」の中の「垂直方向上に整列」クリックで、整列

このように、横方向に整列させたい時は「垂直方向上に整列」「垂直方向中央に整列」「垂直方向下に整列」のいずれか。
縦方向に整列させたい時は、「水平方向上に整列」「水平方向中央に整列」「水平方向下に整列」のいずれかで整列させます。
その他にも一定の間隔で並べたい時には「オブジェクトの分布」から「水平方向中央に整列」「垂直方向中央に整列」などで整列させます。

上に揃えるか、下に揃えるか、中央に揃えるか・・・いろいろ触って試してみよう
まとめ
今回は、簡単にまとめると以下のようなことを学びました!
今回のおさらい
- 四角を描きたい! ➡︎ 「長方形ツール(M)」
- 丸を描きたい! ➡︎ 「楕円形ツール(L)」
- 多角形を描きたい! ➡︎ 「多角形ツール」
- 文字を打ち込みたい! ➡︎ 「テキストツール(T)」
- オブジェクトを動かしたい! ➡︎ 「選択ツール(Z)」
- アンカーポイントを動かしたい! ➡︎ 「ダイレクト選択ツール(A)」
- オブジェクトを綺麗に並べたい! ➡︎ 「整列パネル」

できることが増えてきたね!
Illustratorには他にも便利なツールはたくさんありますが、最初から全部を理解しようとすると疲れちゃいます。
まずは基本的なツールから始めて、他に「こんなことできないかな?」と思ったらその都度調べてやってみて、少しずつ知識を貯めていくことが、結果的に近道になるのではないかな、と筆者は思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。めざせイラレマスター!

ピっ、ピ◯チュウ!